ネタが切れた!!と嘆いていたら、大江さんよりアドバイスをいただきました。
御当地案内か、トム・ウェイツでどうか?ということで、じゃあ、今回はミュージシャンらしく、トムでいっちゃいましょうか。
ただ、BBSでも書いた通り、曲解説もやろうと思っているので、みなさんリクエストお待ちしてます。
 最初に彼の歌に出会ったのは、全くの偶然でした。20か21才の頃、近所にレンタル・カセット(当時、まだCDは無く、うちにはレコード・プレイヤーも無かった。)屋さんがあって、僕はほとんど毎日そこに通うのが日課になってました。
その店にレンタル・アップした輸入版のカセットを格安(100円位)で売っているコーナーがあって、当時僕は、まだ未熟なひよっこだったので、とにかく色んな音楽を聴いて、自分の音楽の幅を広げたくて、ちょっとジャケットとかが気に入ると、手当りしだいに買ってたんです。まあ、ほとんどがハズレだったんだけど。で、その中に紛れ込んでたのが、トムのセカンド・アルバム「土曜日の夜」だったわけです。
いやあ、一曲目の「ニュー・コート・オブ・ペイント」聴いた瞬間ぶっ飛びました。
正確にいうと、イントロのピアノが鳴り出した瞬間でKO。
この頃のトム・ウェイツは今に比べると全然普通で、まあ、声は御存じのだみ声ですが、メロディーとか抜群で、アレンジなんかも適当にジャズってて、当時の僕にとっては「うわあ、大人の音楽やなあ」って感じでした。その頃、まだトム・ウェイツのことは全然知らなくて、しかも輸入版だったので、歌詞も全然解らなかったけど、完璧にはまってしまい、麻雀してる時なんかもずうっとかけてました。だから、当時の僕の麻雀仲間は、全然音楽に関わってない普通の学生なのに、鼻歌で、トムやシオンや小山さんをくちずさんでたりしました。(嫌な大学やなあ)で、まあそれから、雑誌なんかで、小山さんや、シオンがトム・ウェイツのフリークだと知って、「俺の耳もまんざらじゃない」と嬉しくなり、それからトムの名前を気にかけるようになったわけです。

本格的にハマったのは、22才の頃かな、裏の仕事で、東京に2週間程滞在したことがあって、確か、晴海か月島のウィークリー・マンションを借りてもらってたんだけど、その時金も無かったので、毎晩遅くまでテレビばかり観てたら、ピーター・バラカンがやってるMTVみたいな番組で、トム・ウェイツの「ダウン・タウン・トレイン」が流れてて、「うげ、かっこええ」となり、次の日新宿のレコード屋さんで、「レイン・ドックス」っていう、当時一番新しいアルバムを買ったのかな。でも、これが、とんでもないアルバムで、「土曜日の夜」しかアルバムを聴いてなかった僕は、最初完全に引いてしまいました。だって、鍋叩く音みたいなんから床を踏みならす音、その中に無気味な呻き声。そんなアルバムやねんもん。それでも、なんか気になって、夜中とか、うなされながら聴いてたら、どうにもこれがやめられんなってもうた。ちゅうわけです。まあ、僕にとっては「納豆」みたいなもんですわ。で、まあ、初心者にお薦めなのは、初期のアルバム、特にファーストの「クロージング・タイム」セカンドの「土曜日の夜」あたりかな?このあたりからは、僕も、シオンも、小山さんもバリバリ影響受けてますね。
「ブルー・バレンタイン」「ハートアタック・アンド・ヴァイン」なんかも僕は好きですね。少し苦めがお好みの方にお薦めです。
このあたりにどっぷり漬かって、まだ恐いのが観たいって方は、’83年以降のアルバム「ソードフィッシュトロンボーン」「レイン・ドッグス」「フランクス・ワイルド・イヤーズ」あたりを聴いてみてはどうでしょう?それらを聴いて「かっこいい」と思われた方、あなたは立派な挫折会のメンバーです。

(2005.5.14)

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