いやー、まったく面目無い。丸々2週間あけてしまいました。別に忙しかったわけでもなく、ただなんとなくテンションが上がらなかったのがその理由。まったく申し訳ない。
で、内容はとっくに決ってたのです。
実は、5月29日、我が四万十市に、井上陽水が来たのです。勿論、コンサートで。
しかも、全国でも三ケ所だけの弾き語りコンサート(会場が小さすぎるため)。
ということで、今回はそのレポートです。

四万十市文化センターは、キャパ1000に満たないちいさなホール。
我々の席はなんと、1列目の真ん中。我々というのは、実はHYミュージック元社長、橋本氏もお越しになられたのです。一応チケット2枚取ったので、まさか来ないだろうと思いながらも「ハッシーどうする?」と声を掛けたところ。「行く!!」とのこと。約三年半振りの再会が、人のライブってどうやねん。

胸ときめかせながら早速席につくと、1列目は1列目でも、ただの1列目じゃない。
なんと、普段はステージと客席の間のスペースの所にパイプ椅子を置いて作った即席シート。演者までの距離、約2m弱。ほとんど「OTHER SIDE」状態。(誰も知らんて)ステージには、2人分のスペースが用意されてる。当初、ピアノを連れてくるのでは?
という情報があったのですが、どうやら、陽水さん以外には、ギタリストが一人の様子。
開演予定の5時丁度。暗転の後、陽水さんと共にステージに現れたのは、
安田裕美っ!!!すげー!!!
安田裕美といえば、今でこそ日本のアコースティック・ギタリストの第一人者の一人だが、陽水さんとの関係でいえば、もう30年以上も前、陽水さんがデビュー当時、ライブで来生さんなんかと一緒に回ってたメンバー。ステージでの共演は、その頃以来のはずである。なんて、スペシャルなライブなんだーーーー!!
1曲目は静かに「カナリヤ」から、途中、ほとんどのヒット曲を含む全25曲。2時間強のステージ。
圧巻は、10曲目「限りない欲望」かなり初期の作品で、僕は、恥ずかしながら、長い間ノーマークの曲だった。最近、桜井君がカバーで取り上げた時も、「?」という感じで、今一つ、ピンと来なかった。
でも、この日?で聴いて、この曲の凄さと、30年も前にこんな曲を作った陽水さんの偉大さと、そしてこの曲を選んだ桜井君のセンスに改めて感心した。
「子供の頃、白い靴が欲しくて、母親にねだって買ってもらった。そして、いつもそれを履いて遊んでた。でもある日、町の靴屋で、もっと素敵な青い靴を見つけてしまう。そして、そんなことのくり返しの人生も、いつしか晩年を迎える。もう静かに死を待つばかりだ。でも、主人公はその時考える『どうせ死ぬなら、天国へ』と」
今尚、色褪せない、いや、今だからこそ突き刺さる陽水のナイフ。
アンコールも2回、たっぷり5曲、という贅沢な内容。
いやあ、満腹、満腹!!
で、今回の陽水さんのコンサートを観て、感じたことを一つ。
つい先日、高田渡さんが死んだ。何年か前には西岡恭蔵さんも・・・。
陽水さんも、もう若く無い。死という縁起でも無い話は別にしても、あとどれだけ歌い続けられるだろう。なんか、陽水さんは、自分の音楽人生の晩年に、忘れ物を探す旅に出ているような気がする。スポット・ライトの中、長い間忘れていた、歌を手渡しする。という、ライブの基本。歌うたいの存在理由。
その姿をあんな身近で観せてくれたのには、神様にも思う所あってのことだろうと、勝手に判断した。
さあ、次は自分だ。僕が歌う理由を。僕じゃないといけない理由を。
その日僕は示せるだろうか?

1、カナリヤ 2、東へ西へ 3、帰れない2人 4、かんかん照り 5、白い一日
6、ゼンマイじかけのカブト虫 7、断絶 8、つめたい部屋の世界地図 
9、飾りじゃないのよ涙は 10、限りない欲望 11、夏まつり 12、南国土佐
を後にして 13、小春おばさん 14、いっそセレナーデ 15、とまどうペリカ
ン 16、リバー・サイド・ホテル 17、いつにまにか少女は 18、氷の世界
19、少年時代
アンコール1
20、夢の中へ 21、傘がない 22、招待状のないショー 
アンコール2
23、人生が二度あれば 24、心もよう 25、家へお帰り

2005年 5月29日 四万十市民文化センター

(2005.6.6)

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